Bollywood No.015
Kedarnath (2018)
2018/12/16 Major Cineplexにて鑑賞
待ち望んでいた作品!
テキトーに解説
感想としてはおおかた予想通り、ロケーションは現地ロケですので素晴らしのですが、内容は中途半端。。
ベースは2013年ウッタラカンド大洪水。
そこにラブストーリーが入り、ラブストーリーに身分差、異宗教問題があります。
前半のMansoor(Sushant Singh Rajput)とMukku(Sara Ali Khan)のラブストーリーはなかなかよくKedarnath周辺の美しい景色をうまく使っています。
お互いが近づくにつれ身分、宗教の違いがこの恋愛関係を困難(不可能?)にしていきます。Mukkuはヒンドゥー教徒でPandit(学者)の家系、Mansoorはムスリムで巡礼者のポーター。。。
一昔前のインド映画に多くあったシチュエーションで、最初はひっそり愛をはぐくんでいくのですが、最後は親又は女性に片思いのワル(Kullu/Nishant Dahiya)がでてきて仲を引き裂くわけです。
二人の問題が家族や周辺を巻き込みグデグデになってきたところに。。。。
Kedarnath上部にある美しい湖Chorabari Talに集中豪雨が起こり、流れ出るMandakini Riverを氾濫させるのです。そしてMandakini Riverのほとりに栄えるKedarnathは大洪水に見舞われます。
ここから人々は洪水との闘いで、宗教だの身分がどうとかやっている場合ではありません。
Mukkuとの問題で一家揃ってKedarnathを出ようとしていたMansoorは比較的安全な場所に避難できたのですが、Mukkuを助けるべく洪水に飲み込まれているKedarnathへ戻っていきます。。。。
Cast
Sushant Singh Rajput as Mansoor Khan
ビハール州パトナ出身の32歳
大学(機械工学)を4年の所3年で卒業しTV界に進出!
ドロップアウトしたわけではなく俳優の道に進むため3年で卒業に必要な全ての事をすまして知ったそうです。特に物理分野ではかなり優秀だったようで、いわゆる秀才の類だったのかもしれません。
TVでのキャリアについては全く知りませんがPavitra Rishta(2009)でTV界のスターに昇りつめました。
そして映画のキャリアは 名作Kai Po Che(2013)からはじまります。
彼の名はこの映画で初めてしりましたがクレジットをみて最初は、
*1Sushant Singhかと思いました。
単独主演ではないですがいきなり名作でデビュー!
奇しくも監督は本作と同じAbhishek Kapoorでした。
その後、Rajkumar HiraniのPK(2014)でチョイ役を演じ、
M.S. Dhoni: The Untold Story(2016)で単独主演を務め、映画をHITさせます。
初主演でいきなりFilmfare Best Actorにノミネートされるも受賞はAamir Khanへ。。。。
そして今回のKedarnath。。
キャスティングは最高だったと思います。
山に住む素朴で屈強な青年がとてもマッチしてました。
筋肉の付き方も凄く正にポーターの肉体。
次回作はKaran JoharプロデュースのDrive(ハリウッド映画のリメイクらしい)
この映画を観たのは2018年の暮れ。
この時から1年半後に帰らぬ人となります。
鬱病による自死とありますが、未だに残念でなりません。。
Sara Ali Khan as Mandakani "Mukku" Mishra
Saif Ali Khanの娘がデビュー!
Saifの最初の奥さん(現在の奥さんはKareena Kapoor)であるAmrita Singhとの子で、両親の顔を2で割ったような顔をしてます。インドではAmrita SinghよりKareenaに似てるなんて言われてますね。
父のイメージとは違い地味な映画でキャリアをスタートします。
序盤のセリフ回しがオーバーでこれが最後まで続くのか?と思いましたが、中盤以降は落ち着いて見れました。上々のデビューではないでしょうか。
美人で雰囲気もいい。
彼女の2作目Simmbaがこの後すぐに公開されましたが、2作ほぼ同時に撮影が行われスケジュールが大変だったようです。
現在まで年1本のペースで出演してますが、未だにKedarnathしか見れてません。
Nitish Bharadwaj as Briraaj
議員活動の為、数年ブランクはありましたがTV、演劇、映画で活躍するキャリア30年のベテラン俳優。
若き日にMahabharatでクリシュナを演じ名を広めました。
やはり演劇で活躍している俳優さんの演技は確かですね。
威厳のある半面、周囲の圧力に負けていく父をうまく演じてました。
Nishant Dahiya as Kullu
劇中の印象ではそこそこ年がいっているのかと思いましたが、意外と若いんですね。
デヴューはMujhse Fraaandship Karoge(2011)
出演作は多くないですが、今作では最初っから最後までワルを演じます。
当初Briraajの長女の婚約者として登場しましたが、勝手に次女のMukkuが自分の婚約者だ!と皆がビックリの発言!
しまいにゃMansoorに集団暴行⇒むりやりMukkuと挙式⇒Mukku自殺未遂⇒Mansoor一家はKedarnathを下山⇒洪水⇒親とともにMukkuの家に逃げ込むも家が崩壊⇒避難?その後登場ナシ!
と最後までいいとこなし。
しかし映画を見ていて、こいつは本当に嫌な男だと感じさせてくれましたのでいい役者さんなんでしょうね。
Sunita Rajwar as Daddo
数本出演作を見ているようですが記憶にありません。
2017年にNawazuddin Siddiquiの自伝An Ordinary Life: A Memoir(2017)にて初恋の相手として暴露されました。彼は突然フラれたためショックで自殺等も考えたと自伝にしるした為、勝手に自伝にウソ?を書かれたとNawazuddin Siddiquiに対しRs 2 croreの訴訟を起こしたのを覚えてます。
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Music Scene
音楽はロケーションに合わせた穏やかな曲が多いです。
Namo Namo
Kedarnath | Namo Namo | Sushant Rajput | Sara Ali Khan | Abhishek K | Amit T| Amitabh B
映画の冒頭にかかる曲。
ガルワール地方の映像にマッチしたいい曲です。
Qaafirana
Kedarnath | Qaafirana | Sushant Rajput | Sara Ali Khan | Abhishek K | Arijit Singh |Amit T,Amitabh B
MansoorとMukkuのラブストーリーが出来上がっていく、雰囲気のいいデュエットソング。シンガーは二人ともWest Bengal出身、
Arijit SinghはAashiqui 2で完全なトップシンガーになり年間すさまじい数の曲を歌ってます。
Nikhita Gandhiはbollywoodのキャリアは2017年からですが南インドでキャリアを積んでました。
どちらもSara Aliの父Saif Aliの映画(Arijit Singh:Agent Vinod,Cocktail /Nikhita Gandhi:Chef) で歌ってます
Jaan'Nisaar
Kedarnath | Jaan 'Nisaar by Asees Kaur | Sushant Rajput | Sara Ali Khan | Amitabh B | Amit Trivedi
宗教や身分差の問題でMansoorはMukkuを遠ざけようとします。
その中で流れる切ない曲。
相変わらず景色がすばらしい
Sweetheat
Kedarnath | Sweetheart | Sushant Singh | Sara Ali Khan | Dev Negi | Amit Trivedi | Amitabh B
Sushant Singh Rajputのダンスはほとんど見たことがなかったので新鮮!
Sara Aliも十分踊れる女優さんです。
Location
ほぼGauri KundからKedarnathの間で撮影を行ってますが、Jaan ’Nisaarの一部はGauri Kundから南に下ったChoptaで撮影。
洪水のシーンで一部Rudraprayagの市内が写ったような気がしたのですが気のせいか?
まとめ
内容にはたいして期待はしてなかったので問題なし。
劇中の綺麗な風景をみていると、本当にガルワールへ戻りたくなりました。
Kedarnathへは自分の住んでいたPuraliから直線距離でたった30km、しかしジープやバスで移動となると丸1日かかります。KedarnathどころかGauri Kundまでも行ったことがありません。Jaan ’Nisaarのロケ地になったChoptaへは2度ほど行ったことがありますが、Kedarnathにはなんとかして行ってみたいですねえ。
このKedarnathですが、もちろんChar Damの一つでありインド北部ウッタラカンドにある実際の寺院です。この地の重要度は下記の記事にあるBadrinathと同様。
前述した通りKedarnathには未だ行けてませんが、いつか行ける日が来るのでしょうか?
また、Sara Ali Khanにもあまり期待してませんでしたが、意外と表現豊かな女優さんで今後の出演作は見る価値がありそうです。