Taste of Achar

ボリウッド映画とインド生活時の忘備録。。。

魅力的なサポートキャスト Divya Dutta(ディヴィヤー・ダッタ)

Bollywood Star file.6

Divya Dutta

メインを演じることはほぼありませんが、若い時から笑顔が可愛らしく常に明るい雰囲気をもつお気に入りの女優。

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経歴

若いうち(17歳)からキャリアをスタートしているのでベテランの雰囲気がありますが、年齢は43歳とまだ若い!

出身はパンジャーブ州のLudhiana。

Lidhianaには何度か行ったことがあり映画も何本か観たことがあります。

また、現在は日本語を取得して日本で働いている親友もLudhiana出身ですこし親近感がありますね。

彼女は1977年の産まれですから、幼少期に『パンジャーブの反乱』を経験しています。

『パンジャーブの反乱』

パンジャーブ州シク教徒がインド政府に対して蜂起したもの。主な目的としてはシク教の指導者であるJarnail Singh Bhindranwaleがシク教原理主義に基づくシク教国「Khalistan」を建国しようとした。最終的には1984年6月3日政府により悪名高い『Operation Blue Star/ブルースター作戦』がAmritsarで行われBhindranwaleは殺害、その4か月後に当時のインド首相Indira Gandhiが殺害(実行犯は首相自身のボディーガード)されることになる。

幼少期に父を亡くしており母は医師だったので生活が貧しいということはなかったと思いますが、当時のパンジャーブの情勢は子供にはかなりの恐怖だったでしょうね。

 

キャリアスタート

地元でTVコマーシャルに出演、またイギリスのBasement Jaxxという有名なユニット(自分は全く知りません)のミュージックビデオに出るなど主にモデルとして活動。

 

映画デビュー

1994年にIshq Mein Jeena Ishq MeinMarnaでデビュー

未見なのでどのような映画かわかりませんが、一応主演クラスで出演していたようで、なぜかコメディアンのRaju Srivastavが共演してます。

そして2作目

Surakshaa (1995)

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二人のスター(Sunil Shetty , Saif Ali Khan)と共演。

WikipediaによるとなぜかSwedenとNorwayでヒットしたとの事。。。

 

彼女の作品を初めて見たのは『Raja Ki Aayegi Baraat(1996)』

Rani編で述べてますが、この映画現地で見てますがDivyaの出演には全く記憶なし。どうも主人公の義理の妹役のようですので悪役一味の一人だったのかもしれません。今度確認してみましょう。

achar.pssamphran.com

 

その後も脇役で大物との共演は続きますが彼女が注目されることはありません。

 

ブレイク

1999年のパンジャーブ映画Shaheed-E-Mohabbatの演技によって評価を得ます。

この映画は異教徒間(シク教徒とイスラム教徒)の恋愛⇒結婚、実在の人物Boota Singhを描いた作品。かなり良さそうな映画ですが残念ながら未見。Divyaはシク教徒の妻Zainabを演じてます。映画自体はこの年のパンジャーブ映画のNo.1ヒット。

その後ネパール映画などに出演、2002年頃からは出演作も増えてきて、

自分の目にはこの2002年頃から入ってきました。

23rd March 1931: Shaheed
Shakti: The Power

この辺で見かけるようになりましたが、まだインパクトは薄い。。

そこそこ大物との共有もしており、そこそこ演技評価も得てますが、本当に認知されるのはやはり2004年の『Veer-Zaara』からでしょう。

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涙なしには語れないストーリーをShah Rukh Khan , Preity Zinta , Rani Mukerjiが好演!

Filmfare Award 15部門ノミネートのモンスタームービー。

Divyaは主演Zaaeaを演じたPreity Zintaの友人兼メイドを演じ、この演技で初めてFilmfare Awardにノミネート(Best Supporting Actress)されます。

 

2004年以降も年間3本以上に出演しますが、自分の見た作品ではなかなかインパクトがありませんでした。

 

そして2006年『Delhi6』で再び彼女の魅力が再び爆発!

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Abhishek Bachchan , Sonam Kapoorに二人をサポートする俳優陣が超強力メンバーですが、Divyaもそメンバーの中で低カーストの掃除人を好演。

まわりの登場人物と比べ一人カーストが低く捻くれてましたが、Abhishekとの触れ合いを通じ最後は可愛らしい女性になっていきDivyaの魅力がでていました。

この映画自分は気に入っているのですが、興行上はFlop。

細かいところですがこの映画のエンドロールは秀逸!

ボリウッド映画史上最高のエンドロールの一つです。


www.youtube.com

作中で出てくる鏡を出演者が覗いてアクションしていきますが、ここのDivyaが可愛らしい。

この映画でも『Veer-Zaara(2004)』に続き自身2度目のFilmfare Award Best Supporting Actressにノミネート、惜しくも受賞はできませんでした。この超実力派共演人の中、FilmfareやIIFAを含むすべての映画賞で演技賞をノミネートされたのはDivyaただ一人。※DivyaはIIFAで受賞。

 

安定期

この後も順調にインディペンデント系、ヒンディー語以外の作品、大作、とあらゆるスタイルの映画に安定して出演。

2011年には日本でも公開されたらしい『Stanley Ka Dabbaa/スタンリーのお弁当箱』に出演し彼女の評価も高いようですが自分は未見。

 

次に彼女を劇場で目にしたのは『Dangerous Ishhq(2012)』

もちろん目当てはKarisma Kapoor(結婚⇒出産後復帰1作目)。

この映画マレーシアのクアラルンプールで見ましたが、マレーシアとタイの時差がないと思い込んで(実際は+1時間の時差)最初の30分位を見逃してしまった。

ストーリーは3つのディケイドに別れてますが、主演の二人は各時代にリンクしており最終的に現代で結ばれる話。主演二人のほかDivyaのみ3つのディケイド全てに登場。名サポートキャストとしてここでも好演。

 

2013年、Delhi 6のRakeysh Omprakash Mehra監督作『Bhaag Milkha Bhaag』に出演。

運のいいことにこの名作を劇場で見ることができた。ストーリーはThe Flying Sikhのニックネームを持つ元インドの陸上選手の伝記として進んでいきDivyaは主人公Milkhaの姉を演じます。

映画はDivyaの出演作では過去最大の興行成績をあげ彼女は通算3度目のFilmfare Award Best Supporting Actressにノミネート。

この後も安定して出演をしてますが、残念ながら自分が彼女の劇場作品を観たのはBhaag Milkha Bhaagが最後。

 

新しいジャンルへ

劇場公開作品ではありませんが2018年に『Plus Minus』というショートフィルムを見ました。この作品20分程度のなのですが、なかなか味がありインドのコアな歴史にも触れている良質な作品なので紹介したいと思います。

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このあたりからショートムービーなどで劇場公開作品ではなくデジタルコンテンツで鑑賞する作品などに定期的に出演。全て見たわけではないですが、これらの出演作品はなかなか質がよく彼女の演技力がダイレクトに伝わてくる作品です。

www.pssamphran.com

 

今後見なくてはならないDivya作品3選

Music Teacher(2019)、  Jhalki(2019) 、 Ram Singh Charlie(2020)あたりはみておきたいですね~

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まとめ

キャリア中期までの彼女の魅力は、元気がよく気が強い、表情も豊かで笑顔が素晴らしい!と常に魅力的な女性を演じます。それでいて主演ではなくサポートキャストをうまいポジションにおいて演じてます。

まだまだ43歳と若く、未婚の為ブランクもありません。

現在の方向性から今後も魅力的な作品に出演してくれるでしょう! 

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